年齢を重ねるとともに疲れやすくなった、疲れが取れにくくなった。そんな症状に悩まされていませんか?実はその症状、食事の取り方に原因があるかもしれません。

疲れやすさと食事には密接な関係があります。そこで今回は、疲れやすい人に共通する食事の問題点と改善法を併せてご紹介します。

こんな食生活をしていませんか?
疲れやすい人に多い行動パターン

疲れやすいと感じる人に多い行動として、以下の3つが考えられます。

A.朝食を食べない

朝起きるのが苦手、朝から食べられない、朝は時間がなくて……などなど朝食を食べない生活を送っていませんか?

朝食は、その日1日のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではありません。午前中頭がぼーっとしたり、イライラしたりしているなら、朝食を取っていないことも1つの大きな原因です。

 

B.ご飯やパン、麺など炭水化物ばかり

朝食はいつも、手軽に食べられるからパンやおにぎりがメイン、昼食はパパッと食べられるおそばやラーメン、夜はがっつり牛丼。このように主食はしっかり取るけれど、おかずや野菜が少ない食生活を送っていませんか?

 

C.甘いもの大好き

食事代わりに菓子パンやお菓子を食べたり、おやつは決まって甘いものを選んだり、ジュースや炭酸飲料も大好き。毎日、甘いものをたくさん食べたり、飲んだりしていませんか?「ビタミンもたっぷりでヘルシーな果物を毎日欠かさない」という人も実は要注意なんです!

3つの行動に共通しているのが、「血糖値を急上昇、急降下させている」ということです。

私たちの体は、食事から糖質が吸収されると血糖値が上がりますが、それに反応して分泌されるインスリンの働きによって、2~3時間で元に戻るというサイクルを繰り返しています。先ほど挙げた3つの行動を取っていると、食後に血糖値がグンと上がります。そしてその血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されてしまい、血糖値が急降下します。この血糖値が急降下するときに、疲れを感じやすくなるのです。

食後に眠気を感じたり、集中力が低下したり、食事をしっかり食べたはずなのに急に甘いものが欲しくなったりするのもこのためです。

Aの朝食を取らない人の場合、朝から栄養が足りていないため体は栄養を欲しがっている状態になります。ですから、次の食事を普通に取っただけでも血糖値は上がりやすくなります。その際、糖質の多いご飯やパン、スイーツなどから口にした場合は、さらなる血糖値の急上昇につながります。

Bの炭水化物ばかりを取っている場合は、必然的に取る糖質の量が多くなるので、血糖値が急上昇し、その後急降下します。食べる量が多くなくても、糖質を多く含むご飯やパンから食べ始めると同じ状況が起こります。

Cの甘いものが大好きな人も同様です。特に飲み物は消化の必要がないので、ジュースや加糖のコーヒー、炭酸飲料は疲れやすくさせる大きな原因になってしまいます。

また、糖質の取り過ぎが続くと、糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1がどんどん消費され、体内のビタミンB1が不足して効率よく糖質をエネルギーに変えられなくなって、ますます疲れやすくなるのです。